果物と果物ジュースの効果は真逆
健康に気を使う人ほど、毎日の食生活に気をつけてできるだけ体によいものを多く摂取しようとします。
ところがその方法を少し間違えてしまうと、病気リスクを減らすどころか反対に高めてしまうということもあるので注意が必要です。
例えばりんごやいちごなど、生の果実を毎日継続的に摂取するのは非常に健康効果が高く、ガンや生活習慣病の予防に役立ちます。
ところがそれらの果物が入ったジュースを毎日飲み続けていると、逆に糖尿病のリスクが高まってしまうこともあるとされています。
果物ジュースも果物と同じ材料を使って、ただ見た目を変えただけなのだから効果は同じだろうと思ってしまうところですが、実はこの固体から液体への変化が体内での吸収を変化させ、思わぬ健康に害のある効果をもたらしてしまうのです。
液体になることで消化器官を通過しやすくなる
果物ジュースの場合、液体として体内に摂取されることで固体を食べた場合に比べてすばやく消化器官を通過していきます。
そのため果物に多く含まれているビタミンやミネラルが適切に吸収される前に体の外に流れていってしまうのです。
逆に果物に多く含まれている糖類は液体になることで体内に吸収がされやすくなってしまい、これが飲んだときに急激に血糖値を高めるという結果につながってしまいます。
「ペットボトル症候群」なども同じ原因で起こりますが、急激に高い糖類を摂取すると血糖値が激増するのでそれをおさえるために常に体内ではインスリンなどが高濃度で分泌をされなくてはいけなくなります。
この体内の極端な糖濃度の変化が血液の上体を悪化させ、長期的には糖尿病という体内糖分量を調節できない上体を作り出してしまいます。
加工ジュースの落とし穴にも注意
上記の実験は果物をそのまま食べるか、もしくはミキサーなどで液状にしてから摂取するかという比較で行ったものです。
ですのでもし毎日飲んでいる果物ジュースが市販されているような加工品である場合にはもっと注意が必要になります。
というのも、市販されている果物ジュースや野菜ジュースは例え「100%」という名称が使われていたとしても実際には栄養分のほどんどが加工の途中で取り除かれており、そのためより糖分だけが高い状態で出荷をされているからです。
つまり市販のジュースを飲み続けるということは、栄養分がほぼ全くない糖分のみを摂取しているも同然であるため、健康増進の効果はまず期待することはできません。