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健康に害を成す食物

高カカオチョコレートの裏側

高カカオ成分のメリットとデメリット

健康食品として突如大注目を受けた食品が、数年と待たずに同じく突然に健康に害のある食品と認定されてしまうという例は決して珍しいことではありません。

そうしたマスコミ主導の健康食品ブームのあおりを受けたものの一つが、高カカオチョコレートというふうに言えます。

高カカオチョコレートとは、今もスーパーやコンビニで見かける「カカオ○%」といった文言が強調されているチョコレートのことで、普通の板チョコなどと比べると強い苦味があることが特徴です。

特に極端なものでは80%~90%といったものも販売されており、食べると甘みをほとんど感じず口の中がパサパサしたような感覚になります。

こうした高カカオのチョコレートが注目されたのは、ポリフェノールの含有量が多く、それが動脈硬化の予防やがん予防に効果があるとされてきたからです。

しかしこの高い濃度はそれだけ高いカロリー量にもなり、含有成分が過度の気管支拡張や利尿作用を生んでしまうことにもなります。

摂り過ぎにより肥満のリスクが増大

チョコレートはもともと、ダイエット中には控えたい高カロリー食です。

高カカオチョコレートは脂肪を燃やす成分が多く含まれることと、糖分が少なめになることからダイエットに効果が高いとも言われていましたが、実際には通常のチョコレートよりもカロリーは高くダイエットとは真逆の効果を得てしまうこともあります。

ですのでもし食べる場合には一日の摂取量を25g程度(140kcal)におさえ、食べ過ぎを控えるようにすることが重要です。

高カカオチョコレートは一かけらでもかなり満腹感を感じることのできる食品なので、あまり連続して口に入れるようなことはせず、ゆっくりと間をあけながら食べていくようにすることがコツになります。

また市販されている高カカオチョコレートを詳しく調べたところ、カドミニウムやニッケル、アフラトキシンといった人体に悪影響をおよぼす成分が含まれていることがわかっています。

これらは食べたからといってただちに害となるほどの量ではありませんが、食べ過ぎによる蓄積のリスクはあるので十分に気をつける必要があります。