皆さんは「病は気から」という言葉をご存知でしょうか。
病というのは、気持ちの問題であるとかそういう意味のことです。
お年寄りになると、この言葉が一層重みを増すようになりますよね。
とにかく、お年寄りになると気持ちがふさいだり、悲しい気持ちになったりということが多いです。
「気持ちで病気を防ぐことができたらいいよね」と思われがちですが、実はこの言葉は一理あります。
なぜなら、気持ちの問題から病気になってしまうことも多いから。
自律神経失調症とお年寄り
皆さんは「自律神経失調症」という病気のことをご存知でしょうか。
自律神経失調症は、体にはなんの問題もないのに体調不良を訴えることのことで、
これが大きな問題になっています。
お年寄りになると、自律神経の機能が低下することもよく言われています。
また、自律神経失調症は若い人ばかりの病気ではありません。
ストレスを抱える人が増えている現代社会のなかで、どうしても心のバランスを崩してしまう人が増えていますよね。
自律神経失調症は、その象徴のような病気です。
また、この自律神経失調症になってしまうことで血圧が上がったり血糖値が上がったり…
という現象が実際に起きることもわかっています。
つまり、心の問題から実際に体調を崩してしまうことがあるということですね。
病気にならないためには、体調を整えることも食事に気を付けることも大事ですが、
それだけでなく「気持ちをしっかりもつこと」が重要なのではないでしょうか。
気力でどんな病気でも跳ね返すことができるわけではありません。
でも、気力を持つことでできることは意外に多いのではないでしょうか。
楽しいことをする努力
まず、心の病気になりやすい人というのはマイナス思考の人が多いです。
ついいろいろと考えてしまうから、マイナス思考になってつらい気持ちを抱えてしまいます。
また人一倍真面目で、「きちんとしなければ」という意識が高いためにうつ病になってしまう人も多いです。
こういう人に共通していえるのが「息抜きが下手である」ということ。
自分に厳しく「きちんとしなければ」と考えすぎるために、つい無理をして心が壊れてしまいます。
これが、無意識のうちに起きていることが多いから困ります。
こういった人は、少しでも楽しいことをして気持ちを発散させることができるような努力もしなければなりません。
本当に真面目な人は、自分が病んでいることにも気づかないのです。
このため、周囲が気づいてあげることも重要になりますね。
心の病気というのは、誰にでも起きる可能性のある問題になります。
「他人事だから」で片づけるのではなく、
「自分にも起きるかもしれない問題」として考えていくことが重要なのではないでしょうか。
また、心の問題は一人で解決ができるものでもありません、心の元気を取り戻すために、
心療内科へ通うことも重要ですので、そういったことを視野に入れてみてくださいね。