お菓子の飾りだけじゃないラズベリー
ラズベリーは最近ではそのまま販売されているのをスーパーなどで見かけるようになりましたが、日本ではそれほどメジャーな果物というわけではありません。
むしろちょっと贅沢なお菓子屋さんなどでケーキなどの飾りとして使用されているのを見かける機会の方が多いのではないかと思います。
ラズベリーはもともと北半球の温帯地域で作られてきた果物で、フランスにおいては「フランボワーズ」という名称で一般的な果物として使用をされてきました。
なおこの「フランボワーズ」という単語は「いちご」と「不老不死になる神様の食べ物」という単語を組み合わせて作られたもので、欧州地域では健康効果が非常に高い果物としても知られてきた歴史があります。
現在日本で販売されている生食用のラズベリーはその8~9割以上がアメリカから輸入されたもので、日本国内で生産されたものはほとんど見かけることはありません。
ラズベリーの健康効果とは
ラズベリーがヨーロッパ地域で健康食品として扱われてきたのは、その含有成分にビタミンCが非常に多く含まれており、真っ赤な色素に大量のポリフェノールが入っているからです。
ラズベリーの赤に含まれるポリフェノールは「エラグ酸」と言われるもので、これは人が摂取をするとガン予防してくれるだけでなく、美肌に高い効果を与えてくれることがわかっています。
女性の場合などは特にシミやそばかすの除去に効果があるとされているので、思春期からお肌の傷みが気になる中年期以降の人まで広く好まれています。
もう一つラズベリーの特徴になっているのが「ラズベリーケトン」という特有の匂いで、この匂いをかぐだけでダイエット効果があるとされています。
ラズベリーケトンは脂肪分解効果を持つ成分であるため、体内細胞に働きかけがあると体内の余計な脂肪が燃焼してくれるのです。
この脂肪燃焼効果はトウガラシの持つカプサイシンによく似たものですが、効力としてはラズベリーケトンの方が約3倍もの力があるとされています。
眼精疲労を感じている人にも
ラズベリーはブルーベリー同様、ポリフェノールの一種であるアントシアニンを多く含んでいます。
そのため、目に疲れやすさを感じる人や老化などによってうまく焦点を結ぶことができなくなってしまった人が食べると視力の回復効果を期待することができます。
ラズベリーのポリフェノールは目だけでなく全身への血流を促進する効果を作り出してくれるので、高血圧や動脈硬化など病気予防にも大変役立ちます。
ただ生食で食べる場合にはラズベリーは日持ちがしにくく常温ではあっという間に傷んでしまいますので、もし食べきれない量を買ったときには冷凍をしておくといいでしょう。
そのとき生のまま凍らせるのではなく、ジャムやピューレ状にして冷凍しておくとより使いやすくなります。