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耳・鼻・のど

メニエール病

まずは吐き気から・・・

これは、実際にメニエール病で苦しんだAさんの闘病記です。
ある日、激しい吐き気を覚えたAさん。
「黙っていれば治る」と思っているうちに、左の耳に閉塞感が。
この閉塞感というのは、耳の中に水が入っているような感覚だと考えて下さい。
この段階ではまだ耳が聞こえたので、やはり「そのうち治るだろう」と放置しておいたところ、今度はどんどん聴力が落ちていきました。
「耳が聞こえにくい」という症状が出てからもう一度病院に行きましたが、納得のいくような診断結果をもらうことはできず・・・。
結局、病院を数箇所回ったあとに「メニエール病」と告げられたそうです。
今であれば、聴力検査などをして、すぐに「メニエール病」と診断されることが多いです。
しかし、その当時はまだまだ情報量が少なく、メニエールと診断されるまでに時間がかかった様です。

次に始まった耳鳴りとめまい・・・

その後にAさんが経験したのは、すさまじいめまいと耳鳴り。
耳鳴りはうるさくて眠れないほどだったそうで、そのせいで眠れなかったと言います。
天井がぐるぐる激しく回るようなめまいで、吐き気が酷く、仕事にも影響が出ていました。
しかし、一方で薬の効果は出ていた様で、聴力検査の結果は上昇していた様です。
当時飲んでいた薬は、「イソバイト」「メリスロン」「トラベルミン」など。
薬は、その後もどんどん変わっていきます。

その後に酷い発作を起こし、車の中で動けなくなる事態に。
耳鳴りと吐き気とめまいが襲ってきて、一人で帰ることができなかったAさんは、家族に迎えを頼んだほどです。
この後にも度々発作が起き、聴力は回復しても発作が出るという状態が続きます。
ポイントは、「聴力の状態がいいのに、耳鳴りとめまいが治まらない」とうこと。
「耳は聞こえているし」などと判断するのではなく、やはりすぐにでも病院に行き、診察を受けることが求められるでしょう。
Aさんは、酷いめまいと吐き気、耳なりに悩まされ、一時期は仕事を休んで寝込むほどでした。
メニエール病がどれだけ辛いのかが、伝わってくる様です。

Aさんは、残念ながらまだメニエール病をしっかり治すことはできず、手術を受けることを検討しているとか。
メニエール病は「完治する」ということがない病気ですので、どうしても「再発するのではないか」という不安と戦わなくてはなりません。

それでも、中には「何とか日常生活を送ることができている」という人もいますので、「いつか治る」ということを信じ、治療をして欲しいと思います。