日本人にとても増えている「うつ病」
誰もが一度は「うつ病」について聞いたことがあるでしょう。
しかし、こんなにも患者数が多いうつ病なのに、その正しい知識はあまり知られていません。
れっきとした病気であるにも関わらず「なまけているだけ」などといわれることも多いうつ病、ぜひともこの機会に「なぜうつ病になるのか」「うつ病のメカニズム」について知ってほしいと思います。
うつ病は、何らかの原因で脳に必要な栄養が足りなくなってしまった病気です。
あまりにもたくさんの要因があり、また症状もあるので、「こういう病気」ということを説明しにくい病気でもあります。これが、うつ病をよりわかりにくくしているといえるでしょう。
ただ、ひとつ言えるのが「心の状態がなかなか回復しない病気である」ということ。
私たちは、辛いことがあったとしても自然に心の回復をすることができますよね。一時的に落ち込んだとしても、時間が経てば少しずつ癒され、元気になることができますよね。
でも、うつ病の場合はその症状回復が簡単にされません。この原因は多く考えられますが、やはり脳がしっかりと動くためのエネルギーが減ってきているために、体にもその症状が出てしまっていると考えられるでしょう。
うつ病になると食欲がなくなったり、元気がでなくなったり、とにかく無気力な状態が続きやすくなります。これが「脳の病気である」という所以です。しかし、そうは言われても「心の病気」という認識が強いですよね。
脳の病気ではあるけれど、その中で最も影響を受けやすいのが「心である」ということなのかもしれません。
うつ病にも種類がある
実は、うつ病にも症状があります。
ひとつは、常に鬱の状態が続いてしまう「うつ病」。
もうひとつは、鬱の状態と躁の状態を繰り返す「躁うつ病」です。
また、最近は「会社に行く時だけ鬱になる」という「新型うつ病」に関しても知らるようになってきましたね。この様に、症状を「これ」と定められないのがうつ病の特徴。色々な症状が出るので、専門家であっても特定が難しいのです。
ひとつ確実なのは、うつ病になってしまったら無理をせずに「心の休養をとる」ということが大事です。
そして、周囲も焦らないこと。焦ってせかすと、うつ病の症状が悪化することも考えられます。それは、本人にとってもその周囲にとっても辛いことになるはず。カウンセリングをうけながら、少しずつ回復を待ちましょう。