誤解が多い精神病
統合失調症は精神病のひとつで、幻覚や幻聴といった症状が非常に有名です。
実際に統合失調症のとなった体験談をみると、「耳元で誰かが悪口を言っている」などの症状がとても多いです。統合失調症と診断をする上で、この「妄想・幻聴」は非常に重要な症状であるといえるでしょう。
他の精神病だと妄想や幻聴がないのか?といったら、そういうわけではありません。
でも、統合失調症の場合は「あなたを監視しています」という内容の声が聞こえてきたり、ののしる声だったり、命令だったりが聞こえることが多いので、他の病気の幻聴よりも特徴的であるという症状をみることができます。
このため、統合失調症になると「誰かが家に盗聴器をつけている」と思いこんだり、誰かが悪口を言っていると考えたり…ということがとても多くなり、日常生活にも多大な影響を及ぼすことになってしまいます。
さらに大きいのが「妄想」による症状です。
「誰かが自分の悪口を言ってる」「馬鹿にしている」ということを信じてしまい、周囲が「そんなことは言っていない、間違いだよ」と訂正しても、それを認めることがありません。「歩いているときに誰かが自分を見ている」と思いこんだり、「敵が来る」と考えたり、どう考えてもありえないことを言うのが統合失調症の特徴でもあります。本人も辛いですが、れらの症状を見守る家族の負担も小さいものではなく、今は「患者だけでなく、家族のことも救う方法の模索が始まっています。
統合失調症になった人の体験談
やはり、幻覚や幻聴に苦しんだという人が非常に多いです。
自分の気にしていることや悪口を誰かが言っている、笑っているような幻聴が聞こえるため、常に緊張していなければならないというつらさがあります。また、人には聞こえないものが聞こえるということは、他人から見れば奇妙な行動をとってしまうことにもつながり、人からの怪訝な目と闘う人も少なくありません。
また、体験談の中で注目したいのは「統合失調症になってしまった人の家族の体験談」です。
家族が統合失調症になってしまった時、まず大変な思いをするのが家族。
統合失調症の患者は「自分が統合失調症である」「病気である」ということを認めたがらない傾向にあるため、病院に連れていくところから家族が苦労を背負うケースも多くみられます。
統合失調症は誤解と偏見が多い病気でもありますので、その事実も関係者を苦しめるようです。