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心の病気・発達障害など

高機能自閉症

私の息子は「高機能自閉症」という障害を持って生まれました。
そんな息子が「自閉症」と診断されるまでを記述していきます。

きっかけ:検診で息子が引っかかった

うちの息子は、1歳代の検診の時に「発達障害」の疑いで引っかかりました。
当時の症状としては、「1歳を過ぎているのに、言葉が数個しか出ない(知らなかったけど、他のお子さんは数十個出ていた)、指さしがない」など。
私は初めての子供だったので、周囲と比較しての息子の違いに気付かず、検診での指摘はまさに「晴天の霹靂」でした。

医師の診察:不安がいっぱいでした

検診では、「困ったことがあったら来てください」と言われましたが、わが子に障害があるかもしれないといわれているのに、冷静でいられません。
そこで、市内にある療育センターに電話し、ムリをいって児童精神科医の先生に合わせてもらうことになりました。
診断の結果は「自閉症スペクトラム」、「恐らく知的障害はないだろう」という判断。
最初は「すぐにでも療育が必要なレベル」と言われていましたが、その日の最後に看護師さんと遊び始めたのを見て、「人が好きな子だから、療育はいらないかもしれない」と判断が変わりました。

その後

発達障害児と診断を受けたので、私は地元の療育施設に子供と一緒に通うことに。
ここは、障害がある子供たちがあつまり、トレーニングをする場所です。
1歳の後半から、息子はようやく指差しが出る様に。
さらに、少しずつではありますが、コミュニケーションも取れる様になりました。
こういう子供の成長で驚くのは、発達障害の子供というのは「段階を追って成長をする」のではなく、「成長をする時に、いきなり成長するのだ」ということ。
例えば、健常児のお子さんは、三歳で○・四歳で□・五歳で△を書きます。
でも、息子の場合は全部飛び越えて「車」を書きました。
医師に確認すると、それがこういう子供の成長の仕方なのだそうです。

こういった成長が見える一方で、年齢を重ねると共に「健常児との違い」も見られるように。
コミュニケーション能力が低いため、加配つきの保育園に通うことになりました。
そこでは優しい先生たちに恵まれ、息子も生き生きと成長をすることができました。

現在は小学生になり、小学校の特別支援学級に通っています。
学校に行く時に嫌がることもありますが、とりあえず毎日通うことができているので、一安心と言ったところでしょうか。

今は、担任の先生と一緒に対策を考えながら、子供にとって一番いい道を模索中です。
落ち着きがないということで、薬の服用も考えています。

薬を飲んで落ち着けば、通常学級で学ぶことも可能になるのではないか、という判断です。
いずれにせよ、担当医と一緒に道を考えていくことになりますが、息子にとって一番いいみちを選ぶことができたらいいなと思います。