妻が50歳で認知症に・・・
認知症というと、お年寄りがなる病気という印象がありますよね。
でも、今は「若年性認知症」と言って、「若い人がなるアルツハイマー」の存在が注目されています。
そんな「若年性アルツハイマー」の家族を支える人が、ブログを開設するということも。
この様なブログを見ることで、少しでも「認知症に対する理解が深まって欲しい」というきもちが、伝わってくる様です。
そんなブログのひとつが、「50歳で若年性認知症となった妻」を介護する夫のブログ。
診断のきっかけは、「妻の様子がおかしい」と感じたことだったと言います。
突然道に迷ったり、聞いたことを覚えることができなかったり・・・。
それをきっかけに病院に連れて行ったところ、「妻が」アルツハイマーである」という事実を突きつけられたのだそうです。
認知症という病気には誤解も多いのですが、この症状と言うのは「ある日突然、すべてがわからなくなってしまう」という病気ではありません。
たとえ認知症になったとしても、むかしのことは良く覚えていますし、日ごろからやっている家事などは、問題なくこなすことができるのだとか。
具体的な症状については、こちらを参照して下さい。
参考:こんなことに思い当たれば、認知症?
認知症と告げられてから
さて、実際に病気となった奥様は、「認知症である」という事実を告げられてから、数年間は「鬱」に悩まされるようになってしまったそうです。
若くして認知症になったと聞かされれば、そうなってもおかしくありません。
しかし、そんな奥様を献身的に支えたのがご主人でした。
ご主人は、奥様が病院に行く時には必ず付き添い、奥様の状態について細かく伝えたうえで指導を仰いだそうです。
認知症は今のところ完治することができませんので、薬を飲んで進行を抑えることになります。
しかし、奥様の症状は徐々に重くなり、排泄に失敗してしまったり、感情的になったり・・・という状況に陥りました。
また、人の顔を」覚えられないなどの症状も出始めているということです。
症状は徐々に進行していて、医師にもそれを指摘されていますが、一時期あった「暴れる」などの症状は落ち着いたそう。
しかし、医師がほめるのは、「若年性認知症になっても、奥さんには豊かな感情が残っている」ということ。
認知症の症状には、感情が薄くなるというものも含まれるそうですが、ご主人の献身的な介護のおかげか、今のところ奥様は豊かな感情をお持ちの様です。
完治はできませんが、認知症と上手に付き合い、生活を共にしていくことは十分に可能な様です。