多くの加工食品に使用されるMSG
加工食品にはさまざまな化学調味料が使われていますが、中でも高い危険性が指摘されているものとしてグルタミン酸ナトリウム(通称:MSG)があります。
グルタミン酸ナトリウムとは、スーパーなどで購入することができる「味の素」に最も多く含まれている成分で、人の舌にうまみを与えるものとしてかなり多くの加工食品にも加えられるようになっています。
カップラーメンや粉末のスープの他、かまぼこやソーセージのような他の食品への味付けとしても使用されているので、あらゆる加工食品に使われているといってもよいくらいです。
しかし原材料に対して使われている割合は少ないものであるため、食品の成分表示を見ても「調味料(アミノ酸等)」としか表示されていないことがほとんどです。
つまり私達は知らずに毒性の強い調味料を多くの食品から摂取しているということになります。
MSGによる健康被害の報告
MSGによる最初の健康被害報告は古く、1968年に米国で中華料理を食べた人が食後に炎症や顔面の紅潮、かゆみなどの異常を覚えたことが報告されています。
濃い味付けをする中華料理においてはMSGは多く使われる傾向にあり、中華料理を一般的に食べていた人に発症をしてしまったようです。
日本においてもその健康被害には注目をしており、特に胎児への影響は深刻なものになることが多いことがわかっています。
そのため現在では妊娠中の女性に対して、グルタミン酸ナトリウムが多く含まれる食品を控えるように徹底して指導を行うようにしています。
ただ、ここまで一般食品に浸透しているMSGですから、食べた瞬間から健康被害が出るということはありません。
最初に述べたようにグルタミン酸ナトリウムは人の舌にうまみを感じさせてくれるものなので、少量で使うぶんには料理をおいしくしてくれる貴重な調味料です。
グルタミン酸ナトリウムは同じナトリウムでできている塩分に近く、とりすぎは高血圧などのリスクも高めます。
使いすぎに気をつけ、そしてできるだけ一日の食事に加工食品ばかりを食べないようにするということが大切です。