秋の味覚のきのこの持つ大きな力
きのこといえば、秋の味覚の一つです。
食卓にもよく登場する代表的なものとして、しいたけやえのき茸、しめじ、なめこといったものがあります。
高級食材としてまつたけを年に一度食べる習慣を持っているという人もいることでしょう。
それらきのこは非常に数多くの種類がありますが、共通しているのは樹木などに菌類がついて発生するということです。
たくさんのきのこがありますがそれを顕微鏡で見てみると細長い糸状の細胞が一列に並んでつながった形で作られています。
そのため他の植物とは成分も成り立ちも大きく異なっており、それだけに食品として得られる効果もまたとても特殊なものとなっています。
きのこは単体で食べたときにはカロリーがほとんどゼロに近く、それでいてミネラルやビタミンなどを豊富に含んでいます。
ですのでダイエット食材としてもよく使われており、健康的に痩せていくダイエットをするときには欠かせない食材の1つになります。
きのこの持つ栄養成分と効果
きのこが体によいと言われているのは、種類にかかわらずまず大量のビタミンDを含んでいるからです。
きのこのビタミンDは人の筋肉の働きを活発にしてくれ、脂肪細胞を燃やす働きを持ちます。
またビタミンDはカルシウムが体内に定着するのを助けてくれる力もあるので、他の食材と合わせて食べることで骨を丈夫にし、骨粗しょう症を防ぐために役立ちます。
なおこのビタミンDが最も多く含まれるきのことされているのがまいたけで、他のきのことくらべて倍近くもの量があるので健康に気をつけるならまいたけを多く食べるようにするといいでしょう。
他にも食物繊維が多く含まれているので便秘の解消にも役立ち、大腸がんなど腸に由来する大きな病気の予防にも役立ちます。
柔らかくて食べやすいので、高齢者向けの食卓にも上げやすく一生をかけて食べていきたい健康食材ですね。
健康食材としては近年ではマンネンタケやアガリクス(ヒメマツタケ)といった種類が注目をされていますが、あまり食用としては有名でないきのこも独自の成分を生かして漢方薬やサプリメントに多く使用をされています。
山などで自分で採ってくるのは危険
健康効果が高いきのこですが、実はその生態については完全に解明をされたわけではありません。
毎年のように秋口になるとハイキングの愛好者が自宅に持ち帰ったきのこのために食中毒になるという事件が発生していますが、これはきのこの見分けが大変難しいことを示しています。
きのこは一見同じように見えるものでも由来する菌類が異なるなど大変奥が深く、自然に生えているものは見た目だけで判断をすることはできません。
何十年もきのこの研究をしてきた専門家でも完全に食用してよいものかどうかを見た目だけで判別することはできないとも言われているので、素人目で「おいしそうだから持って帰ろう」というふうにするのは危険な行為です。
きのこは栄養成分にすぐれる分、一歩間違うと劇薬にもなってしまうということは忘れずにおいてください。