意外に誤診が多い肺炎
肺炎の体験談を見て思うことは、とにかく「誤診が多い」ということ。
肺炎とは、ウイルスが肺の中に入り込んで炎症を起こした状態のことを言います。
代表的な症状は咳ですが、咳がでないこともあれば熱がないこともあり、このため病院に行っても「風邪」などと誤診されてしまうケースが目立ちます。
咳と熱があったとしても、これらは代表的な風邪の症状なので「風邪だろう」と診断され、その結果肺炎を拗らせてしまったというケースも。特に高齢者の場合は熱が出にくいとされているので、よりほかの病気と混同されてしまうケースがあるのでしょう。
特に診断が難しいと言われているのが「マイコプラズマ肺炎」。
マイコプラズマ肺炎の場合、レントゲン撮影をすれば早くに診断ができると言われていますが、モデルケースとは違った状態の肺が撮影されることがあります。また確定診断が血液検査であり、その血液検査も「確定するまでには長い時間がかかる」と言われていますから、診断が難しいという苦しい状況は解るでしょう。
肺炎の症状
まず、肺炎の代表的な症状は「咳」。
激しい咳が出ることが何よりの特徴です。
咳も、痰がからむものとそうでないものがあり、それぞれ肺炎のタイプが異なりますので注意をしなければなりません。そして、肺が痛くなることも肺炎の特徴。咳に痰がない場合は非定型肺炎、咳に痰がある場合は細菌性肺炎の特徴になります。どちらでも胸がとても痛くなるので、なった本人は大変な思いをするでしょう。
そして、咳が続くとだんだん肺が痛くなってきます。これは、炎症が肺にある膜まで及んでしまうためです。
他にも、呼吸が上手くできなくなり呼吸困難に陥るなどの症状がありますので、「悪化しないうちに病院に行く」という対応が必要になるでしょう。どんな病気でもそうですが、症状が悪化してから治療をすると完治させるまでには本当に長い時間がかかります。また、肺炎は非常に苦しい症状が出る病気ですので、そのことをかんがえても治療を長引かせていいことはひとつもありません。
体験談をみると、とにかく「誤診されたために風邪だと思い込んでしまい、そのまま悪化させてしまった」ということが多いので、悪化させないように工夫することが何より重要になるでしょう。仮に風邪と診断されたとしても、その症状があまりにも長引く場合は「肺炎かもしれない」という可能性を捨てず、セカンドオピニオンを考えてみることも非常に重要です。