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脳・心臓

統合失調症

脳の病気か、心の病気か

「誰かが私を見張っている」と、常に周囲を警戒している。

部屋の中に盗聴器が仕掛けられているなど、ありえないことを言う。

誰も何も言っていないのに「悪口を言っただろう」などと攻め立てる。

もし、あなたの家族がそういった症状を見せたら、それは「統合失調症」かもしれません。

統合失調症は近年になって良く名前を聞くようになりましたが、そのイメージばかりが進行してしまい、残念ながら「正しい知識が広まっている」とは言い難い状況となっています。

きちんと統合失調症について学び理解を深めること、それがあなたの大切な誰かを救うことにつながるのではないでしょうか。

統合失調症ってどんな病気なの?

統合失調症とは、何をやってもやる気が出ずにぼんやりとしてしまったり、記憶力が低下するなどの症状が出る病気です。これだけならうつ病と同じではないか?と思われそうですが、統合失調症の場合は上述の通り「見張られている」とありもしない妄想をしたり、自分の考えが他人の声となって聞こえるような幻聴に悩まされるという特徴が。

特に妄想と幻聴は非常に有名です。

症状が進行すると日常生活をおくることができなくなり、病院での入院治療が必要なほどになってしまいます。

統合失調症の患者が実際にテレビに出ていましたが、「兵士が追いかけてくる」「盗聴器がたくさんつけられている」などの妄想に生活が支配されてしまい、最終的には入院をするということになりました。

この統合失調症、なんと100人に1人という割合で発症することが解っており、決して他人事ではないことが解ります。

統合失調症の原因は?

統合失調症の原因ははっきりしたことは解っていませんが、強いストレスが影響しているといわれています。

しかし、心因性よりも脳の病気であるということも言われています。

統合失調症は30歳までに発症すると言われていますが、遅発性統合失調症といって年齢を重ねてから統合失調症になる人もいるそう。この場合、「寂しさ」が根底にあるとも言われています。

原因はさておき、統合失調症になると疲れが酷く集中して働くことができないということにもつながりますので、企業や家族がきちんと理解し、社会で生活ができるようにしていかなければなりません。

統合失調症の発症事例をみれば、その割合は決して珍しいものではないことが解ります。統合失調症についてきちんと理解し、そういった病気の人を支えることができる様にしていくことが必要なのではないでしょうか。